ロータリークラブ概要
20世紀初頭、勃興期のアメリカ社会経済は著しい発展を遂げると同時に、商業道徳の欠如や倫理に悖る商取引が目立ち始めました。シカゴ在住の青年弁護士ポール・ハリスはこの風潮に憂い、1905年2月23日、友人3人と語らって、お互いに信頼のできる公正な取引をし、仕事上の付き合いがそのまま親友関係にまで発展するような仲間を増やしたい、という趣旨で初めての自発的会合を開きました。それが今日のロータリークラブの始まりです。「ロータリー」という名前の由来は、会合を各自の職業上の事務所で「輪番制」で開いた経緯から名付けられました。
わが国のロータリークラブは1920年(大正9年)10月20日、当時の三井銀行の米山梅吉が東京で創立したのが初めてです。翌年の10年4月1日には、世界で855番目のクラブとして正式に国際ロータリーへの加盟を承認されました。爾来ロータリーの精神は日本へ広く深く浸透して行き、現在に到っています。
このように、ロータリークラブとは、人道的な奉仕を行い、あらゆる職業において高度の道徳的水準を守ることを奨励し、世界における親善と平和の確立に寄与することを目ざした、実業人および専門職業人による世界的団体です。
ロータリーの目的
ロータリーの目的は、意義ある事業の基礎として奉仕の理念を奨励し、これを育むことにある。具体的には、次の各項を奨励することにある。
第1 | 知り合いを広めることによって奉仕の機会とすること。 |
第2 | 職業上の高い倫理基準を保ち、役立つ仕事はすべて価値あるものと認識し、社会に奉仕する機会としてロータリアン各自の職業を高潔なものにすること。 |
第3 | ロータリアン一人一人が、個人として、また事業および社会生活において、日々、奉仕の理念を実践すること。 |
第4 | 奉仕の理念で結ばれた職業人が、世界的ネットワークを通じて、国際理解、親善、平和を推進すること。 |
国際ロータリー(RI)テーマ
国際ロータリー(RI)のテーマとは、RI会長から、毎年発表されるロータリー・メッセージのことです。このテーマは、ロータリー年度を通じて、奉仕の実践に最も重要なものです。
テーマは、会長の抱負を端的に物語るとともに、そのロータリー年度の進路を示すものでもあります。
RI会長は、在職年度中に国際ロータリーで順守する適切なテーマを選ぶことができますし、選ぶように奨励されています。
先輩会員の中には、RI会長のテーマとかターゲットといわれる方もいらっしゃると思います。以前、そのような呼び方をしていたころがあったからです。